アトポス便りバックナンバー

アトポス便りバックナンバー 1月号

寒中お見舞い申し上げます。

多くの年賀状ありがとうございました。
そういえば苦労した子だったなぁ、、、お~、頑張ってるねぇと克服された方々、克服中の方々などのお写真を拝見しました。
子供の成長は早いものですねぇ、20年前の克服された方々からも賀状を頂くけど、、、もう写真だけでは判らず、今年のお正月は事務所に行って昔のデータ探しに奔走しました。

そういえば、、、もうアトポスも二十歳なんです。成人式だぁ。

今年は、いろいろと予定も多く入っているので、これまでで一番多忙な年かもしれません。体調を整えて、計画に沿って頑張るだけですなぁ。

この冬、国内外と多くの相談もあり、現在奔走中であります。
というのは、カルピス社の「L-92乳酸菌」のことをトピックスで書き込んだことから、BLOG・FB・yahoo検索エンジンから恐ろしいほどの閲覧数となっているようです。あれだけの広告をしているので、多くの方々は検証に走っているようです。

その差は歴然、、、、菌種類、菌数、金額とも大きく水をあけていることから、その確証を探しにやってきて、無料相談だからと多くの相談数となっているようですね。
一人一人イメージしてしっかりと書き込みます。

さて、今回はシリーズ「皮膚は考える」のクライマックスとなります、「皮膚は脳である」です。
随分前には「腸は脳である」という題材でも書き込みはしましたが、同様にこの世の出来事のセンサーが働いて常に一定の条件を作り出すという人間の体の不思議なのです。体温調節が正常に出来ないのも、この皮膚の粘膜の崩れに原因があるようです。
それでは、難しい単語が多くなりますが、おおよそのイメージで、じっくりとお時間のあるときにでも閲覧ください。

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1.皮膚は脳である
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◆脳の機能を担う部品「受容体」

前の章では神経末梢に存在するセンサー受容体が、やがては垢になる表皮ケラチノサイト細胞にも存在していることを紹介しました。それだけでも十分驚きだったのですが、実はもっと大変なことが明らかになっています。

私たちの中枢神経系で重要な役割を果たしているのが、さまざまな神経伝達物質です。グルタミン酸グリシンガンマアミノ酪酸などのアミノ酸類セロトニンドーパミンのようなモノアミン類、その他、さまざまなペプチドが神経系のネットワークの中でいわば手紙のように細胞から別の細胞へと情報を運ぶ役割を果たしています
送られてきた情報伝達物質を受け取るのが、細胞表面に存在する受容体と呼ばれるタンパク質でできた装置です。中枢神経系で重要な役割を果たしているのは、それぞれの情報伝達物質に対し、それぞれ特異的に応答する受容体です。
すなわち情報伝達物質が鍵だとすれば受容体は鍵穴だと言えましょう。その鍵穴に鍵が入ると、細胞の中でさまざまな変化が起きます。

精神的なストレスの指標にされるグルココルチコイドというホルモンがあります。これは腎臓にくっついている副腎という臓器から放出されます。このホルモンは中枢神経、筋肉、肝臓、血管、骨などさまざまなところに作用して、いわゆるストレス性の状態を引き起こします。ストレスを脳が感じて、このホルモンの分泌に至る経緯でも受容体が重要な役割を担っています。ストレスを認識したとき、脳の下垂体前葉と呼ばれる部分から「副腎皮質刺激ホルモン」と呼ばれるアミノ酸からなる物質が放出されます。

副腎皮質刺激ホルモンは血中に放出されますから身体全体に広がります。しかし、それに応答してグルココルチコイドの合成を始めるのは副腎のしかも皮質と呼ばれる表面の部分だけです。
これは副腎の皮質にだけ副腎皮質刺激ホルモンの受容体、すなわち副腎皮質刺激ホルモンがぴたっとくっつく装置が存在し、それが引き金になって副腎皮質を構成する細胞にグルココルチコイドを合成するよう、命令するからです

一方、同じホルモンでもグルココルチコイドのほうは全身のさまざまな器官に作用すると述べました。それはグルココルチコイドの受容体がそれぞれの器官に存在しているからです。グルココルチコイドの受容体にフタをする薬剤があります。これを投与すると精神的ストレスを負荷しても、それに伴う身体の応答が現れません。

神経系ではとくにイオンチャネルを内蔵した受容体が重要な役割を担っています。細胞膜はイオンを透しません。イオンチャネルとは特定のイオンを透す細胞膜に開いた孔であり、細胞内外の変化や、前述の情報伝達物質が受容体の鍵穴に入ることで開閉します。神経系細胞では通常、細胞膜の内側がマイナスになるように膜が電気的に分極しています。
ここでナトリウムやカルシウムなどのプラスイオンを透すイオンチャネルが開くと、それらプラスの電気を持ったイオンが細胞の中に流入し、細胞膜の電気的分極が消滅します。この現象が神経細胞の「興奮」と呼ばれます.一方、マイナスの電気を持った塩素イオンが、塩素イオンチャネルから細胞の中に入ってきて、「興奮」して分極していなかった細胞膜を再び分極させることを神経細胞の「抑制」といいます。

このようにイオンチャネルを使って「興奮」したり「抑制」させたりして、中枢神経系は複雑な情報処理を行なっているのです。
ナトリウムイオンやカルシウムイオンを透すチャネルを開ける鍵になる興奮性情報伝達物質にはグルタミン酸、ATP、アセチルコリンなどがあり、塩素イオンチャネルを開ける抑制性情報伝達物質にはグリシンやガンマアミノ酪酸があります.その他の情報伝達物質としてアミノ酸がいくつかつながったペプチドと総称される物質、長いペプチドであるタンパク質、あるいはすでに述べたホルモンなども中枢神経系の情報伝達物質として活躍しています。

さまざまな精神現象にこれらの情報伝達物質が関与しています。
タバコが止められないのは、アセチルコリン受容体の中のニコチン性受容体が刺激を受けつづけて、次第にその刺激なしでは神経系の活動が順調に働かなくなる、いわゆるニコチン中毒になった結果です。睡眠薬としてはGABA受容体に作用するものが処方されることが多いのですが、これも長期にわたって服用していると次第に効果がなくなってきて、より多くの薬物を要求することになります。
記憶や学習については、グルタミン酸受容体の一種であるNMDA受容体が重要な役割を果たしています。
脳の中の海馬と呼ばれる部分のさらにCA1という場所にあるNMDA受容体が欠損している遺伝子改変マウスをつくりました。そして一種の迷路実験を行ない、同じ実験を普通のマウス、すなわちCA1にNMDA受容体があるマウスと比較しました。すると普通のマウスは一週間も実験を繰り返すと迷路を記憶して、すぐにゴールにたどり着くのですが、NMDA受容体が欠落しているマウスはまったく迷路を覚えられずいつまでたってもうろうろしている、という結果が得られました。
さらに、逆にNMDA受容体が通常よりたくさんある遺伝子改変マウスをつくって、やはり迷路実験を行ないました。すると驚くべきことに、NMDA受容体を多くもっているマウスは普通のマウスより迷路の学習・記憶が速いことがわかりました。

これらは神経伝達物質が中枢神経系で果たしている役割のほんの一部の例にすぎません。そのシステムはもっぱら中枢神経系で機能しているとたいていの人は考えていたでしょう。

◆皮膚は脳と同じ受容体を持つ

ところが、本来中枢神経系で存在が確認ざれていたこれらのイオンチャネル内蔵型受容体が、表皮を構成する細胞であるケラチノサイトにも存在し、バリア機能の維持にも役立っていることがわかってきました。

セロテープで角層バリア機能を破壊した後、硫酸バリウムを塗って回復速度の変化を見る実験を繰り返し、いろいろなものを塗ってバリア再生速度を見ようと考えました。NMDA受容体の作用を阻止する薬剤を皮膚に塗ってみました。すると、どうしたことかバリア再生速度がすごく速くなったのです。その報告を受けて、逆にNMDA受容体を活性化させる物質を塗ってみては、と示唆し結果は、バリア再生の著しい遅延でした。

脳で学習や記憶を担っている受容体が表皮にもあってバリア機能の維持に寄与しているのです。さらに念のためケラチノサイト培養系でNMDA受容体を活性化させる薬剤を入れると、細胞内のカルシウムイオン濃度が上昇することが確認され、NMDA受容体が、表皮ケラチノサイト細胞に存在して機能しているのは間違いないことがわかりました。

NMDA受容体が何であるか、活性化は興奮を引き起こすことを知りました。そこで「表皮ケラチノサイトを興奮させるとバリア回復が遅れ、逆に興奮を鎮めると回復が早くなるのではないか。つまり興奮性神経伝達物質の受容体の活性化はバリア回復を遅らせ、その活性化阻害はバリア回復を促進する。逆に抑制性神経伝達物質の受容体の活性化はバリア再生を促進するのではないか」と推察しています。

NMDA受容体、P2X受容体、ニコチン性アセチルコリン受容体は、いずれも神経系では活性化すると興奮を引き起こす受容体ですが、これらの受容体を活性化する薬剤は軒並みバリア再生を遅らせ、逆にこれらを阻害する薬剤はバリア再生を促進しました。
一方、抑制性神経伝達物質として知られるグリシンやGABAを塗るとバリアの再生は促進されます。

脂質が詰まったラメラ顆粒の中身が細胞外に押し出されるのがバリア回復の重要なステップです。カルシウムイオンを強制流入させた表皮を電子顕微鏡で観察すると、このステップが止まっていることがわかりました。つまりバリアをつくるため中身の脂質を放出しなければならないはずのウメラ顆粒が、そのままの形で留まっていたのです。
一方、塩素イオンを流入させた表皮を同様に観察すると、ラメラ顆粒はほとんど見当たらず、その一方で細胞間隙に押し出された脂質が厚く溜まっているのが観察されました。これらの現象のさらなるメカニズムは不明です。しかしラメラ顆粒が細胞外に押し出される際には顆粒と細胞膜の融合が最初のステップになります。ここで周囲のイオンが影響することが知られています。カルシウムイオン、塩素イオンはこのとき、つまりラメラ顆粒と細胞膜の融合に作用していると推察しています。

◆精神をつかさどる皮膚

中枢神経系で重要な役割を果たしているのはイオンチャネル内蔵型受容体だけではありません。受容体にはイオンチャネル内蔵型受容体とGタンパク質結合型受容体があります。このGタンパク質結合型受容体を作動させる情報伝達物質にはアドレナリン、セロトニン、ドーパミン、メラトニンなどがあります。

アドレナリンは副腎髄質でつくられます。アドレナリンの受容体には大別してαとβがあり、とくに血管にこれらの受容体は分布していて循環器系の調整に重要な役割を果たしています。表皮ケラチノサイトにはアドレナリンβ2受容体が存在しているらしいことがわかりました。
この受容体を活性化させると皮膚バリアの再生が遅れ、受容体を抑制する薬剤を塗布すると再生は促進されました。培養ケラチノサイトでアドレナリンβ2受容体を刺激してみると、イオンチャネルを持っていないはずなのに、やはり細胞内のカルシウムイオン濃度が上がりました。そこで、Gタンパク質結合型受容体の中でもアドレナリンβ2受容体などは、受容体が活性化されると細胞内でサイクリックAMPという物質の濃度が上昇し、さらにこのAMPは細胞膜にある膜電位感受性のカルシウムイオンチャネルを開く性質があって、「興奮」状態を引き起こすことがわかりました。
つまりGタンパク質結合型受容体でもAMPを仲介して細胞を興奮させたり鎮めたりできる場合があるのです。

さて、セロトニンとメラトニン、そしてドーパミンはどうでしょうか。セロトニンはうつ病との関係が示唆されています。神経細胞の間のセロトニンの量が減るとうつ病になると考えられています。精神科医が処方する抗うつ剤の主なものは、神経細胞の間隙に放出されると、普通はリサイクルのため細胞内に取り込まれてしまうセロトニンの取り込みを妨げて、結果として細胞間隙のセロトニンの量を増やす薬剤です。セロトニンの受容体にはいくつか種類があり、その中でセロトニンがくっつくと細胞内のcAMPが減るという受容体があります。その受容体を活性化する薬剤を皮膚に塗るとバリアの再生ば促進されました。

次はメラトニンです。時差ぼけで眠れないときに使いますね。いかにも神経を鎮めそうでりす。メラトニン受容体の活性化はAMPを減少させる、とあります。そこでメラトニンを皮膚に塗ると、予想どおりバリア再生を促進しました。

ドーパミンは複雑です。その受容体は大別して分類すると五つのタイプに分類されます。2型受容体の活性化はcAMPを減らし、2型受容体の活性化剤を塗ると、やはりバリア回復を促進しました。結論を述べれば、神経情報伝達物質で、細胞内カルシウムイオン濃度を直接、間接的に上昇させるものは皮膚バリア再生を遅延させる。逆にカルシウムイオン濃度の上昇を抑えるか、塩素イオン濃度を上げるものはバリア回復を促進させる。もっと平たく言えばケラチノサイトを興奮させるとバリア回復が遅れ、ケラチノサイトの興奮を鎮めるとバリア回復が促進される、ということです。

さらに、ケラチノサイトを興奮させる状態が続くと、表皮が異常に増殖する、いわゆる肌荒れ状態になり、興奮を鎮める処置は、この肌荒れ状態を元に戻すことが確認されました。表皮は興奮しつぱなしだと肌荒れがおきる。その興奮を鎮めてやることが肌荒れを改善し、皮膚のバリア機能を健全に保つ、というのが結論です。これは、神経系でその役割が報告されてきた多くの情報伝達物質の受容体が、表皮にも存在し、機能していることを示します。

それらの物質の表皮における役割について、まずはバリア機能と肌荒れ(表皮増殖性異常)という限られた側面から調べてみただけです。しかし、それだけのために、あの複雑な、未だ人知が及ばないことが多い情報処理機能を有する脳と、同じ部品を皮膚が持っているとは思えません。おそらくは、さらに高度な情報処理システムが表皮の中に存在していると信じています。

※次回は最終章「体の健康・心の健康も皮膚から」をお送りいたします。これも難しい内容となりますが興味が湧いてきます。

※Q&Aは、都合により本年第4週となりました。

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