1. 【56】40歳の美容師ですが5年前から再度アトピーが悪化しました

    現在40歳の美容師です。20歳頃から手あれに悩み15年以上ステロイドを使用していましたが、だんだん効かなくなり。ステロイドの使用も怖くなって、脱ステしたところ、凄いリバウンド。

    そのときはステロイドを使わないという皮膚科をさがし、亜鉛化軟膏とモクタールという薬で半年ほどかかって、何とか治り、5年間何も起こらなかったのに今回手あれをきっかけに、あっというまに悪化しました。

    5年前以上に酷いのです、手は腕からパンパンに腫れ、今は顔がパンパンに腫れて一週間ぐらいたちます。

    最初に1度だけステロイドをぬり(ばい菌が心配で仕方なく)その後腕には亜鉛化軟膏、顔にはなにもしていません。悪化するばかりで、日常生活も困難です。どうすればよいでしょうか?



  2. 5年ぶりの再発とありますが、そこまでの症状となっていることは、おそらく感染しているのでしょう。手からのスタートですが、そこで止められない体環境にあるということです。お仕事での洗髪、シャンプーなどの使用は厳しかったかもしれませんね。

    今の症状は、皮膚からの異物侵入に間違いないと思いますが、通常であれば皮脂で体を覆って守っているのですが、シャンプーなどの使用により、出ていた皮脂もはずれ、粘膜が崩れ侵入したことから、その阻止をしなければなりません。皮脂を出すプログラム、粘膜構成には、有用皮膚常在菌が関与し作用しています。このはずれが全ての原因です。

    皮膚粘膜再生には、有用皮膚常在菌増殖と保護が重要となりますが、今の症状部位には恐ろしいほどの雑菌群が蔓延っています。有用菌保護と雑菌排除を同士に出来る方法が一番ですし、仕事柄、水を触らなければならないでしょうから、常に表面保護しなければなりません。私は、その方法として、ph4ローション(四輝水)の使用が必要と思います。これは有用菌保護と雑菌排除のためです。

    油脂系の保湿剤を使用すると、一時的には治まるのですが、継続すると自力での皮脂を出さなくなりますし、phも「7」となり、雑菌排除と有用菌保護目的が逆となります。当然、解決には程遠い処置です。何処の病院もクリニックもこの方法で進行します。

    本当の解決を望むのであれば、仕事の弊害は致し方ないかもしれません。安定する期間は、別の方へ依頼して、良くなったらその倍働けばよいのです。 ご自営であれば、ご家族にご理解していただくことです。もし、従業員であれば経営者にしっかりとご理解いただくことです。この条件作りが一番重要です。

    5年間安定していたのですから、その状況を確保すればその時期の状況までは回復するでしょう。期間的には見ておりませんので確定できませんが、春を越える頃には体は安定しますので、回復すると思われます。

    完全克服するには、皮膚を含めた体外部の粘膜を安定させることが重要です。もう一つの外部は、腸管内部となります。腸管にも皮膚と同様に100兆個を超える腸内細菌が生息して、体内に異物の侵入を阻止しています。その他に、体に必要な成分を産生したり、今の症状の重要なプログラムも構築して、体が正常に動くよう24時間休まず働いています。この事を理解すると、皮膚の症状は腸管にありということも理解できます。

    5年前まで長期間の薬使用もバランスを大きく崩した原因となっています。まずは、あるべく体に戻すことが必要なのです。

    下記に基礎理論と処置方法を記述しますので参考程度にお読みください。

    「結果」には、必ず「原因」があって起きるのです。その根元を解決しない限り、克服への方向へはむかいません。今までの治療状況・症状から判断して、直接の原因である「免疫過剰」を改善することが重要と考えられます。ステロイドを外して10年という期間頑張ってきたのですが、結果的に現状から見て、ただ、ステロイドを外しただけでは解決できない身体バランスになっていると判断得ざるを得ません。

    「免疫過剰」となっている原因は、体内への異物侵入があるためと思われます。異物の進入経路は「皮膚」と「胃腸管」です。皮膚の問題は後述するとして、胃腸管からの異物侵入は、腸内細菌の不安定(抗生剤の大量投与やストレスの増大等が考えられます)により、腸管粘膜の崩れが予想できますが、この腸内細菌調整により、その問題は解消できるでしょう。

    「皮膚バリアの崩れ」に於いては、ステロイド剤や抗炎症外用剤等の使用により、基材で使用される軟膏やワセリンによって皮膚防衛をしている「皮膚常在菌」が死滅し、皮脂を出せなくなったことと、それをきっかけに掻痒行為による皮膚バリア機構が崩れ、感染状況にあることが皮膚原因の「免疫過剰」となっているのでしょう。入浴療法を一生懸命することも「皮膚常在菌」死滅の原因ともなるのです。

    この2点の解決を元に行動すれば、物理的解決は望めることでしょう。

    人間は「食物摂取」にて生きています。その事無しには各細胞は機能せず、各系の連携も取れずに、正常な行動や考えもできなくなるのです。現在の掻痒行為も、あなたの「意志」が弱いのではなく、必要成分が各細胞へ運ばれない限り、誰でもこの様になるのです。3000種類以上の成分を食物より自分で作り、自分記号の成分が、記号にあった必要な細胞へミネラルによって、運ばれてゆくのです。この運搬役のミネラルも重要となり、アトピーの人のミネラルバランスは大きく変貌しています。(多くの毛髪分析より判明・・特に自律神経に関与するマグネシウムやカルシウム等) 3000種類もの身体に必要な成分は、摂取された食物成分を自分用に加工して、多くの細胞へ運ばれてゆきます。多くの成分を作る工場が「腸内細菌」(腸管)なのです。今現在、あなたの「工場」(腸内細菌)は、大きくバランスを崩していると思われます。(食物制限から・・)必要な多くの成分が作られなければ、各細胞のバランスが崩れることは間違いないでしょう。特に、人間の身体の基本とされる「自律神経」も神経細胞ですから、これらの崩れがあれば、常に一定の条件を保たなければならない、恒常性維持調節が出来なくなるのです。暑い場所へ急激に入ったときに、異常な痒みが発生したり、風呂上がりに痒みが来たり、秋や春に悪化したりするのも、ここが原因なのです。

    この「腸内細菌」調整(直ぐには解決できませんが、大量摂取により半年くらいで解決・・便検査により統計)により、重要な工場は改善できるようになるでしょう。同時に運搬役である「ミネラル調整」も細胞活性には重要ポイントとなるでしょう。

    皮膚調整に於いては、前述したとおり「皮膚常在菌」を構成することで、自然と皮膚構成条件が保たれることとなります。炎症を起こしている部分の構成条件を正常である皮膚条件に移行することが処置の重要点となります。仕事も出来ない状況から推察して、炎症部分の「皮膚ph」は「7」(中性)であり、棲息する菌群は「黄色ブドウ球菌」(有害菌)が優性となっています。逆に正常部分の「皮膚ph」は「5」(弱酸性)であり、棲息する菌群は「P・バクテリウム」という「ステロイドホルモン」を産生する菌群(有用菌)が棲息しています。正常皮膚条件を保つには、有害菌が死滅する条件と有用菌が棲息できる条件整備のために「ph4ローション」を使用します。油脂系の化粧剤を使用すると、自己で「皮脂産生」をしなくなり、いつまでも「バリア機構」が確立されません。スクワランや馬油などは厳禁です。

    これら「腸内細菌調整」「ミネラル調整」「皮膚常在菌調整」が、今の現状を回避する大きなポイントと判断します。この解決には、長い期間を要し一朝一夕で解決できないために、毎日変わる環境の変化で良くなったり悪くなったりを繰り返します。悪くなったときに「やっぱりダメか〜」と、全員が嘆くのですが、良くなるプロセスや克服の理論などをしっかり勉強して、悪くなったときもその原因を理解できていれば、慌てることなく解決でき、ストレスの蓄積も少なくなり、今のように大きく悪化することもなくなります。

    このように物理的処置ですべてが解決できるのであれば、今存在する700万人の苦しむ「アトピー問題」は発生しないでしょう。それは、「これで良くなる」という本当の「意識」が、何かの理由で悪くなったりするために継続できなくなるのです。しっかりと理論を理解して、自信を持って家族全員で立ち向かえるか否かにもよります。

    また、生活パターンにも影響は出てきます。「夜眠れない」という方は、その継続で良くなることはありません。背中の丸くなっている方もなかなか良くなりません。 当方の克服プログラムに「早起き」と「胸張り」を重要視しています。

    人間は動物や植物と同様に四季や昼夜を確認しながら細胞は活躍しています。通常の人が起きているときは「交感神経」にて、寝ているときは「副交感神経」にて体が動いています。朝の一番に地球から「交感神経の信号」によって、目を覚まします。逆に夜の「副交感神経の信号」によって、眠りにはいります。このように地球の信号によって自律神経は働き、身体を正常に動かしているのです。これがアトピー症状重度の方の多くに逆転が見られるのです。眠ろうとしても目が輝き、朝方の交感神経の信号が来るまで眠れない方は、自律神経が逆転して、身体の働きも逆転して「恒常性維持調節」がまったく出来なくなってくるのです。直接原因の「免疫過剰」も自律神経指示により動いていますので、正常化できなくなるのです。

    また、「胸を張る」という行為は、「免疫過剰」を正常化させる形なのです。胃の上5センチの場所に「胸腺」という場所があり、ここで免疫の司令官である「Tリンパ球」が産生されるのです。この司令官は「免疫」を指示しており、「免疫過剰」も司令官の誤作動といわれます。この正常化は、内因的である「免疫過剰」を抑制して、内部反応は少なくなり、痒みも減少することとなります。(皮膚要因の外因とは別ですが・・)また、「胸張り」は、身体の代謝率も大きく上昇させ、循環機能が活性するために皮膚への影響も少なくなることとなります。