みなさんお返事ありがとうございました。


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投稿した人:赤耳ポスト on December 13, 2002 at 16:06:34:

返答: 反省・・・しています 投稿した人:赤嶺福海 on December 12, 2002 at 17:54:55:

『がんばって』とか『がんばれるはず』とか『がんばらなくちゃ』とかではなく、
『がんばりたい』かどうか、ですね。
いまこんな状態だけど、それでも、『それでも頑張りたいと思えるようになる』こと。
そこがスタートだなあと思います。

 (あ、ひとつ、小さなことなんですが念のため、、、
  私は『心理学専攻』ではないです(笑)。
  心理療法も勉強していますが、前にも書いたとおり、児童福祉が専門です、、、 
  なんだかすっかり、白衣を着た心理学関係者?みたいなイメージが、、、違いますよ〜)

 児童福祉の分野では、現在(私の勉強した限り)
『母性本能云々』を現場に持ち込むのは、、、望ましくないとされているはずです。
児童相談所の相談員の方は、お母さんを安心させようとして(?)
「みんな母性本能が備わっているから、愛していれば大丈夫。
 心配しなくても、あなたにもできるわよ」
という感じでおっしゃったのかもしれませんが、
その手の指導が安心どころかマイナス効果を生むことは、よく知られているそうです。

 また御主人も、ただ奥さんの膣のせいにしたくて言っているのではなくて、
「どうしてうちの子がこんなふうに?
 いったいなにが原因で? どうすれば助けられる?」
と焦っているのだと思いますが、、、
アドバイス(のつもり)の言葉や、指導/指摘(のつもり)の言葉が、
『できていない』現状に悩む人を却って追い詰める、、、
こういうのは哀しいです。

 (たいてい、傷つける側に自覚がないのが難しいところです。
  悪意のある人が相手ならやりかえしたいものですが、
  悪意なくやられてしまうと、相手を責めることもできないし)(笑)

 普段お子さんの面倒を見て目一杯悩んでいる奥さんを、御主人が精神的に支えてくれて、
お蔭で奥さんが前向きに考えられるようになる、、、それが理想だと思います。
でも御主人自身も悩んでいたら、なかなかそううまくは行きませんよね。

 よく聞く話ですが、子供がアトピーだと知って周囲の人が(悪気なく)
「可哀相ねえ、、、ダニが悪いらしいから、こまめに掃除をしたほうがいいわよ」
とアドバイスのつもりで言った言葉が、お母さんにとっては
「きちんとお掃除してる?」という非難の意味合いに聞こえてしまって、
強迫症(潔癖性)並の『超神経質お掃除魔』となってしまう(笑、、、えない)、
(私の主人のお母さんはこのタイプです)、そういうこともあります。

 私はこの10年で、
悪気なく(それどころか善意のつもりで)何度となく主人を傷つけ、
あるいは夫のアトピーで悩んでいない人たちから
悪気なく(これまた善意のつもりで)傷つけられ、
それでいまは、、、
アトピーが(アトピーの人本人にとっても/その家族にとっても)
どれほど心に負荷が大きいか、身を持って実感しています。

 別のコメントで『遺伝について』と書いてらした方の場合もそうだと思うんですが、
周囲の方(親御さん)はアトピー持ちの人と結婚することについて、
「孫がアトピーだったらうちの娘が苦しむのが目に見えている。
 遺伝でアトピーに生まれる孫も可哀想だ、考え直したほうがいい」
という感じで、娘のためを思って(?)言っているので、
これまた悪意からではないと思うのですが、、、。

 私の主人の場合、結婚前にアトピーを打ち明ける時、
ポロポロと涙をこぼしながら「僕、アトピーなんだけど、、、嫌いにならないで」と言いました。
もし私の両親がアトピーを理由に反対していたら、彼がどうしていたか、、、
想像もつきません。

 私自身は赤ん坊の頃にアトピーを治していたので
(というのは母から聞いて知ったのであって、記憶にも残っていないのですが)、
ですから主人の涙の告白を聞いても、
「ああそうなんだ? 私も昔、アトピーだったらしいよ」程度の返事で、
私の母も「大丈夫、お金かけなくても治るわよ」と
あっけらかんとしていたのですが(私の実家はスゴイ貧乏なんですよ)(笑)、
でも主人本人にとっては、『アトピー』という言葉を遣うことすら辛い、
ましてや恋人に打ち明けたら嫌われるかも、と本気で悩むようなことだったんだそうです。

でもそういう主人と暮らした10年を経て、
たくさん悩みましたが(いまも悩んでいますが)、
いいこともいっぱい知りました。

 アトピーの人は自分自身がそうして悩んできているから、
他人の傷や悩みに敏感な、繊細で優しい人が多いように思います。
私の主人はお父さんからの遺伝でアトピーなのですが、
「親がこんな身体に遺伝させたせいだ、とか思ったことは一度もないよ」と言いますし、
例の超潔癖性の(気にし過ぎてヒステリー気味になることもある)お母さんに対しても、
「どんなに疲れてても僕のための掃除は手を抜かなかった。
 あれはスゴイと思う」と感謝しています。
こういう男の人っていいなあ、と(私はね)思うんです。

 いまお子さんのアトピーで悩んでらっしゃるお母さんの気持ちは、
きっとお子さんに(大人になってからでも)伝わると思いますし、
(私の主人のお母さんのように)完璧な理想的な母親ではなくとも、
子供にとっては「僕のために頑張ってくれた」お母さん、、、なのです。

これからアトピー持ちの恋人と結婚するかも、という方も、
もちろん健康な人との生活に比べれば大変だと思います。
(悩むことや、勉強しなければいけないことがたくさんあって。
 勉強しないとすぐ騙されます、、、)(笑)
そして親御さんも心配されると思いますが、
でもでも私自身、アトピー持ちの主人との10年の生活を経て、いまでも
「こういう人だからこそ好きになったんだなあ」と思えます(のろけですが)。

 好きな人が夜、隣で一睡もせずに掻き壊し、
時には精神的に荒れて壁に穴を開けたり(笑)、泣いたり、ひきこもったり、
そういうのを妻としてみるのは辛いものです。
(私の主人の場合、10年のうち丸まる4年ぐらいは
 「どこにも行きたくない、誰にも見られたくない」的な
 落ち込み方をしていました、、、そこまでするヤツは滅多にいないのかもしれませんが)(笑)

それに、遺伝で子供までもアトピーだったら、、、
そう考えると、アトピーでない自分がどこまでできるのか
(実際にどれほど痒くてどれほど辛いのか、身を持って知ることはできない)、
考えれば考えるほど、不安はあると思います。
普通の人でも結婚前にはマリッジ・ブルーで不安になるのに、さらに。(笑)

 、、、簡単に、「前向きに考えて頑張ってね」とは私は言えません。
 前向きになりたくても、現実の問題に押しつぶされそうになることも、私はしばしばです。
 でもきっと、、、好きな人と一緒でなければ、
 そこまで悩まないはず(逃げたほうが楽でしょ!)。
 この子が好きだから、彼が好きだから、主人が好きだから、、、
 『がんばりたい』と思えるように、なる(はず)。

私は心理療法を勉強していますが、
厳密には『心理療法』と『カウンセリング』は別物だと定義されています。
私は自己分析もできないし、セルフ・カウンセリングもできないし、
主人の支えにもあんましなれないみたい。

でも、もう不用意な言葉で人を傷つけたくない。
アトピーの主人と10年暮らして、いまはそう思っています。
(これは主人から習った考え方だと思えます)

アトピーで悩むすべての人が、
『それでもがんばりたい』と思えるようになることを、
心からお祈り申し上げます。
                 赤耳ポスト。


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