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【16】3歳女の子  ステロイドに依存したくない

氏名 = ○○○ちゃん
性別 = 女
職業 = 幼稚園
年齢 = 3
身長 = 96
体重 = 15
血液型RH = +
型 = O
お酒 = 飲まない
タバコ = 吸わない
飲料水 = 浄水器
病名 = アトピー性皮膚炎
発病年 = 2003
発病月 = 12
治療 =母乳育児で、0歳から乾燥肌でひどい耳切れを起こしていました。2歳の冬からアトピーになり病院で出されたボアラ軟膏、ゲンタシン、アズノールの塗布、ニポラジンの服用をしていましたが、漫然とステロイドを塗ることに抵抗が出、一年後の2004年夏に極力ステロイドをしようしない病院に転院しステロイドを絶ち、オイラックスや漢方湯また サラチン、抗ヒスタミンの服用などをしていましたが、今年冬から乾燥で悪化しアルメタとプロトピックも使用しています。2005年6月の時点でのIgeは190、大豆0.56、ごま0.32、卵白0、13です。

やはり乳児のときから便秘がちです。皮膚の状態は去年の同じ時期よりひどくなってきているので以前は食べていた揚げ物や肉類も除去中で甘いものも控えめにしています。食事はもともと和食中心です。

またこのままステロイドに依存していたくありません。体質改善の必要をひしひしと感じています。 住居年 = 3
住居築(月) = 10
リフォーム(年) = 2002
リフォーム(月) = 7
シロアリ除去(年) = 2005
シロアリ除去(月) = 4
ステロイド離脱経験 = 有
ステロイド歴(年) = 1
ステロイド歴(月) = 0
ステロイド使用頻度 = 時々
アレルゲン = 大豆
アレルゲン = 小麦
アレルゲンその他 = チーズやカスタードクリームなどの油っこいもの、かまぼこ、添加物
備考 = 近くであればすぐに訪問したいのですが遠方のため残念です。完全克服マニュアルを拝読いたしました。よろしく御願いします。




◇ANS
○○○様

生後間もなくの耳切れは、間違いなく一時的な受菌異常となります。(理由はいろいろと考えられますが・・)免疫過剰状態となっていたのでしょう。そして、一時的に解決を見たのでしょうが、2歳からの再発では、どの親御さんも病院に行っての処置を考えますので、ステロイドホルモン剤での治療も致し方ないでしょう。 しかし、多くの成人アトピーで苦しむ皆様は、ここからスタートなのです。(全員ではありませんが、殆どです)

免疫過剰を起こしている根源は、ステロイドホルモンが不足して起きることではありません。腸管が整備できないために、異物侵入が起きてそれを排除するために、IgE抗体が異常に働き始めるのです。生きるためなのです。病気ではありません、強いからこの症状が出るのです。

一生80年で体内から約1gしか産生しないステロイドホルモン。大きな作用をする生理物質で、抗炎症、抗ストレス、自律神経安定、皮膚バリア構成等々、人間が生きるために重要な役割をしています。また、自己産生されるステロイドホルモンは全て記号を有しており、必要細胞の同記号の受容体にしか作用しないシステムとなってもいます。しかし、私にもあなたにも「○○○ちゃん」にも作用する「フリーステロイドホルモン」を3ヶ月以上使用して体を動かすと、自己のステロイドホルモンはその細胞へ作用しなくなるのです。回復には最低3ヶ月を有することとなるのです。離脱すると、その間、ステロイドホルモン本来の役割は出来なくなり、皮膚バリアの崩壊、異常な痒みの発生、自律神経系の異常、抗炎、ストレス蓄積、感染と人間が生きるために弊害となる症状が吹き出てくるのです。次に使用した「プロトピック軟膏<タクロリムス>」も「免疫抑制剤」であり、自己の免疫を低下させるために使用するのです。非常に怖い成分です。簡単な菌やウイルスにも感染してしまいますし、炎症が引かなくなるのも当然なことなのです。

しかし、多くの成人アトピーの皆様を見るにあたり、何とかここでくい止めをしない限り、1人の成人アトピー者が発生することになるのです。(大袈裟ではありません)すでに、3歳をすぎていますが、この第一次成長期を通過したこの時期に、一生のプログラムが構築されるのです。第二次成長期(女子10〜13歳)で確定なのです。小学校にはいると人目を気にするようになり、子供の心ない言葉に極度に反応するようになります。高学年になるとその傾向は一層大きくなり、中学での離脱は数倍のエネルギーを要することになるのです。高校になれば、余程の決断がない限り実行は出来ませんし、親の言葉も通じなくなるのです。

アトピー性皮膚炎の直接原因「免疫過剰」は、「腸内細菌」アンバランスに影響されており、腸管で細胞に必要な成分生成が出来ずに、一歩手前の成分で体内に侵入することから、抗体活性して異物反応(アレルギー)が起きるのです。いわゆる腸管粘膜の異常によるものです。この根源は、腸内細菌の不安定(異常減少)となります。抗生剤の使用により大きく減少しますし、痒いという感覚だけでストレスとなり、活性酸素により腸内細菌が異常減少することとなるのです。

アトピー性皮膚炎調整にこの腸内細菌調整が必須というのはこの為なのです。また、アトピー性皮膚炎の多くの方々の便検査をすると、正常の方の1000分の1となっています。これは子供も同様の数値となっているのです。

食物アレルギーにおいても、この調整を行えば異物侵入する粘膜箇所は正常になりますので、反応はなくなるのです。(反応がなくなり、症状が安定しても数値は出る場合がありますが、症状が出なければ問題ありませんし、その継続で数値も正常値へ戻ります)RAST・RIST検査数値も気になるでしょうが、症状と数値は比例しませんので、気にしないことです。

腸内細菌は身体の細胞に必要な成分を作り出す工場と判断して良いのです。その工場で作られた成分を各細胞へ運搬するのが「ミネラル」なのです。これも、痒いという感覚にてバランスは大きく変貌してゆきます。特に自律神経系に重要なミネラルである「マグネシウム」「カルシウム」が異常数値となり、自律神経系に指示される器官は大きく変貌してゆくのです。特に免疫は直接作用するものです。このミネラルもアトピー性皮膚炎調整には重要なポイントとなるのです。

皮膚調整にワセリンを基材とした保湿剤を使用しているようですが、これも症状悪化の大きな要因となっているのです。油脂系使用で外部接触を遮断して反応を阻止していますが、・・・正常皮膚には皮脂膜でバリアをして皮膚呼吸しながら外部遮断して体を守っています。外敵菌が皮膚についても浸入できないようにphも「5」として、「7」の菌群が棲息できないようにしているのです。それらの主役は有用菌の「皮膚常在菌群」なのです。皮膚バリアが崩れれば、直ぐに再生できるように「皮膚常在菌」は、ステロイドホルモンを分泌して、皮脂膜を構成して外部侵入を防いでいます。ワセリンや軟膏などの保湿剤はph「7」であり、皮膚を守る「皮膚常在菌」は死滅してゆくのです。症状の出ている部分には「皮膚常在菌」は一切棲息せず、黄色ブドウ球菌群の棲息となっているのです。 腸管も「腸内細菌」、皮膚も「皮膚常在菌」と菌の棲息条件が、このアトピー性皮膚炎治療に重要なポイントとなっているようです。

アトピー性皮膚炎の結果には必ず原因があります。(原因と結果の法則)その根幹を解決しない限り、いつ再発するか判らないのです。いや、解決できないままにステロイドホルモン治療を行うことがどれ程危険か、今一度考えなければなりません。人間は食べて生きています。この基本で体が動くようにしない限り、いつまでもこの悩みは続くことになるのです。(期間が長くなればなるほど、継続したストレスが発生して内部環境はさらに悪化して症状範囲も広がることになります)

「腸内細菌」「ミネラル」「皮膚常在菌」調整で全て解決するわけではありませんが、基本の考えは、「体全体を調整して結果的にアトピー性皮膚炎を克服する」といった感じとなるのです。だから再発はないのです。

「三つ子の魂百まで」と申しますように、一生のプログラムは数えの3歳で構築されるのです。満2歳なのです。・・・「○○○ちゃん」は年齢をすぎていますので、少々の時間は要するでしょうが、何としても小学校に入学するまでには、何処にいても何を食べても反応しない体にすることをお薦めします。

モノで良くなるのであれば、これ程多くの方々が悩むことはないのですが、・・この解決には、ご両親の知識(理論理解)、家族一体の頑張りと、自然との融合が重要となります。それほど、アトピー性皮膚炎は複合した系の崩れになっているのです。 特にステロイドホルモン剤による自律神経系の乱れは、体全体の乱れにも繋がるのです。四季を感じなくなったり、昼夜反転したり、温度感知が逆転したりするのです。これらの正常化が、克服の基本となるのです。そのためには、アトピー性皮膚炎でない子供の条件を作り上げることなのです。

大人でも我慢できない「痒み」を、小さな体で受けているのです。皮膚感覚が麻痺するために他の感覚は敏感となり、空気の波も読みとるようにもなるのです。その感覚は、親の考えも、他人の考えも読みとり、小さいながらに苦労をしなければなりません。

何としても解決してやってください、「○○○ちゃん」を。

下記にこれまでの方々への指導内容を書き込みますので参考にしてください。

@腸内細菌の調整を行う。(乳酸菌の摂取)※発症の原因は、受菌バランスが狂ったために発症なので、ここの調整は不可欠となる。子供に乳酸菌を摂取させる。

Aミネラル調整を行う。  ※ここも発症の原因解決が目的。(痒みによりミネラルバランスが崩れるため)  

B皮膚phを弱酸性にする。※皮膚バリア機構は「皮膚常在菌」にあるため、これらの有用菌を正常に棲息させれば皮膚も正常となる。「四輝水」というローションにて皮膚PHを安定させ雑菌を防ぐ。

C皮膚を乾燥させる。※アトピー症状での大きな問題は「感染」にあります。この感染には水分(体液は感染の最悪条件)が必須となり、患部を絶対に濡らさないことが早めの解決に効果を示す。風呂に入らないことが早く良くなる秘訣です。(病院では清潔にするため入浴を充分してと指導・・逆)   

D母親といつも密接にしておくこと。※子供は母親をいつも頼りにしており、母親が遠ざかると不安で仕方ない。辛いときは常に近くにいて安心させることが重要です。少し長い克服期間を自信を持って進行することが、子供を安心させることとなります。母親の「抱っこ」は最高です  

E母親をいつもサポートできる父親の理解が重要となる。※毎日24時間子供のそばにいて辛い状況を見るに当たり、「本当に良くなるのだろうか?・・いっそ、クスリを塗って楽にさせた方が・・」と言う気持ちが必ず来ます。この時に一緒になってがんばれる言葉やねぎらいが重要となります。子供の克服にはこの行為が一番重要となります。  

F毎日外に出すこと。※人間も動物も植物もこの自然環境の中で生きており、その季節や状況によって毎日身体は変化しています。その変化を性格に受け取ることが、常に一定に出来る身体となり  ますので重要な行動です。暑いときも寒いときも常に36度一定の身体にしなければなりません。生まれて初めての季節を1年間経験しますので、春秋に変化は現れます。冬  と夏の環境は逆転しますが、それでも同条件の身体を維持するためです。(車でも構いません)

G自信を持つために面談が必要です。※これで本当に良くなるのだろうか?この指導者の考え方や人間性はどうなのか、信じて良いのか?・・また、指導者の判断も確信の1つとなるでしょう。

上記はあくまでも机上ですが、3歳を超えていますので、克服期間に少し微妙なところもありますね。最低2年は予想されます。

それから、ご質問の件ですが、

ヨーグルトの摂取は、最初は50mlくらいから始めて、1週間区切りくらいで20ml程度アップさせながら、最終的には150ml程度を摂取させてください。 ヨーグルト菌と一緒に血液型別乳酸菌を摂取させてください。ミクロメイトは、外出用や健康維持のための乳酸菌として製造しています。菌数はミクロメイト約1兆個、血液型別乳酸菌約2兆個です。血液型別乳酸菌は、アトピーの方用に菌バランスして作りました。菌種類もミクロメイトの倍となっています。ご判断は皆様です。



その他赤ちゃんのアトピーQ&A(幼児のアトピー)

■男子3歳〜5歳 【1】4歳と2歳の子供について・・・暗い気持ちです。
【2】3歳男の子ステ使用・・・アトピーの子供がいますが、今度新築します
【3】5歳男の子ステ離脱・・・2歳半からの発症、、、辛い!
【4】3歳男の子・・ステ離脱、、、リバウンドに苦しみ漢方へ
【5】2歳と4歳の子供について・・・アメリカより
【6】1歳8ヶ月保育園へ・・ステ離脱2ヶ月目
【7】4歳男の子 喘息からアトピーへ
【8】4歳男の子 3ヶ月発症 3年間ステロイド使用
【9】毎晩痒がって起きます(3回くらい)
【10】3歳男の子 生後1ヶ月より発症 ステロイド→漢方

■女子3歳〜5歳 【11】5歳直前の子供・・・皮膚炎、喘息、食物アレルギー
【12】3歳女の子プロトピック使用・・・0歳から発症、赤ちゃんの頃から便秘気味
【13】3歳の女の子・・・子供の風邪について教えてください
【14】3歳の子供・・・判らずにステロイド剤使用してしまいました
【15】3歳の女の子 掻きすぎて爪は波打っています
【16】3歳女の子  ステロイドに依存したくない
【17】3歳保育園児 やはりアトピー?
【18】4歳保育園児 脱ステ中 早く治って欲しい