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投稿した人:赤嶺福海 on December 03, 1999 at 23:14:12:

返答: 本が見つかりません 投稿した人:岩うさぎ on December 03, 1999 at 10:52:55:

: 前に教えていただいた公式文献シリーズ「老化と腸内細菌」を探していたのですが、見つかりません。

では、当方での文献写しを書き込みます。(厚生省公式文献)

《老化と腸内細菌》
 私たちの体は終始細胞分裂を繰り返し、常に新陳代謝が行われております。幼児期やその後の成長期においては、特にその働きが活発になってきます。が、一般的に言えば成年期を過ぎると、加齢と共にその機能が徐々に低下し衰えてきます。即ち、生理機能や免疫機能などの低下が起こり、私たちは心身の衰えを感じるようになります。いわゆる老化という現象が起こってくるのです。老化は個体差がある一方、栄養や労働の過不足、環境や疾病の影響もかなり受けると言われます。そしてこの老化という現象はあらゆる生物が避けてとおることのできない宿命です。

 シワやシミ、皮膚のたるみなど肌が衰える、白髪が目立ち髪が抜ける、歯が抜けるさらには体型が崩れる、腰が曲がってくるなど外観上の変化から体力の低下、視力の衰え、物忘れや腰痛そして肝機能の低下など・・・挙げたらきりがない程、老化は私たちに大きな影響を及ぼします。そしてこの老化という現象は少しずつしかも確実に進行してくるのです。

***老化と腸内細菌***
 老化は私たちの腸内細菌とどのような関わりをもっているのでしょうか。
 私たちの腸内細菌叢は年齢と共に変化します。腸内細菌の定着は出産直後から始まり、その後は加齢と共に菌叢を構成する菌種、菌数は穏やかに変動していきます。成年期は一定の菌叢を保っているものの、老化進んでくると乳酸菌が減少し、代わってふだん菌叢に見られない菌や私たちに有害な菌が増えてくる傾向がでてきます。

 加齢と共に腸内細菌叢が変化するおおきな原因には食事が挙げられます。離乳期以降は様々な食品を摂り、これが腸内細菌叢の変動につながるのです。腸内に入った食べ物は様々な物質に消化・分解されていきます。そしてその分解の過程に、私たちに有害な菌によるアンモニア、アミン類、インドールなど有害物質の生成も見られ、一部には体内に吸収され人体に大きな影響をもたらします。またアミノ酸の分解には有害菌増加を促す過程も見られ、これによっても有害物質が作り出されるのです。人間のからだには解毒機構が備わっていますが、その量が多いとこの機構に負担がかかり過ぎ、十分に機能しなくなります。従って余分の有害物質は体に吸収され体調不良の原因になり、これが私たちの健康を害し、老化にも深く関わってくるといわれています。こうして加齢と共に腸内細菌叢のバランスが徐々に崩れ、有害菌優勢に傾いてきます。肉体の老化と共に腸内細菌叢も老化してくると言えましょう。むしろ老化は腸から起こり始めるといっても過言ではないようです。

 このことから、私たちにとってより良い腸内細菌叢を保つには食生活に気を配ることが大切と言えましょう。実際、長寿者の多い地域の食生活を見ると、非常に栄養バランスのとれた食事に加え、穀類、いも類など食物繊維の多い食べ物が摂られています。そしてその人たちの腸内細菌叢を調べてみると、乳酸菌などの有用菌の多い、また有害菌叢の少ないバランスのとれた腸内細菌叢になっていることもわかっており、これが少なからず老化を左右していると思われます。このため子どもの頃から食生活には注意を払い、腸内細菌叢をより良い状態に保っておくことが重要といえましょう。その他、老化は日常生活、環境そして疾病などとも深く関わっていると言われます。普段の生活が重要となってくるのです。

 不老長寿は人類の長い間の願いであり、また我々の永遠のテーマでもあります。そして今や我々日本人の平均寿命は世界のトップとなり、日本は世界一の長寿国になっております。
 長い人生を明るく楽しく過ごすには、いつも若々しく元気で溌剌とした心と体を保っていることが大切です。“老化”の進行を極力抑え、生き生きとした人生を送りつづけたいものです。

《小児期からの食生活上の注意》
・ 脂質や糖質の過剰摂取は避け、肥満に気をつける
・ 食塩の過剰摂取は控え、うす味の習慣をつける
・ 栄養バランスのとれた多品目の食生活を心がける
・ 腐りかけたり、酸化気味の食品の摂取は避ける
・ 食事の回数はできるだけ規則正しくを常とする
・ 家族の揃った心ふれあう楽しい食卓を心がける
《老化防止に関わる日常生活の心がけ》
・ 食生活に気をつけ、肥り過ぎに注意する
・ 規則正しくリズムのある生活をつくりあげる
・ 年齢に合った適度の運動を続ける
・ ストレスのない生活を家族みんな心がける
・ 病気は慢性化しないうちに治す




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