大学生のアトピーQ&A・・・もう、大人の仲間入りといってよい年齢だが、目的を持っての大学生活。 高校とは違った自由な環境でもあろうが、中間を過ぎるとひしひしと迫ってくる社会人のプレッシャーが毎日襲ってくるものだ。中学生になればよくなるといった医者の言葉を信じて進行してきたが、 ここまで遅れれば「このまま良くならないのでは・・・?」という不安な思いが体全体に走る。そして、右往左往とあらゆる治療法に目を向け試してゆくが、改善に兆しが見えずさらに不安が襲ってくる。男性と女性では、もう体の仕組みが違うので考え方や行動も異なってくるし、同年齢の学生と比較して焦るのだ。特に男性は女性、女性は男性の付き合いなどは二の足を踏むこととなり、人の目を異常なほど感じることとなる。これは全てストレスとなり、さらに悪化の条件をはぐくむのだ。ここまできたら、腹をくくって将来のために頑張りぬくことだ、大学生!!
氏名 = ○○○○さん
性別 = 女
職業 = 学生
年齢 = 29
身長 = 153
体重 = 48
型 = B
視力(右) = 0.1
視力(左) = 0.1
お酒 = 飲まない
タバコ = 吸う
飲料水その他 = エビアン
病名 = アトピー性皮膚炎
発病年 = 1994
発病月 = 10
治療 =
10年前、厨房に入るバイトをして手が荒れだしました。そうしたら顔、体にも異常が出てきて皮膚科へ。
どんな薬かは忘れましたがステロイド治療で一時マシに。でも止めるとさらにひどくなり、病院を代える事にしました。前の病院でステロイド治療をしたと説明したら、よくないとの事で漢方を飲みながら、ステロイドを減らしていく治療を行う。漢方はツムラです。それからこれといって、ひどい症状はあまりなく、一時お尻がひどい時期がありましたが、薬は付けず、酸性水をいつもつけてました。
いつの間にか良くなってました。手がまた荒れだしたのは4年程前からです。寝てる間に掻き毟って痛くて朝起きると言った状態でした。その時も漢方と非ステロイド系のチューブ3本とHexanへキサンという先生が作った薬を混ぜて使用していました。あと、どうしても痒い時はニポラジンとジルテックという錠剤を飲んでました。現在も日本での治療は同じです。診察に行った時の状態を見て薬を代えるので、一番最近処方してもらった薬はベシカム、スタデルム、トパルジックとヘキサンです。あと漢方はコタローの十味敗毒湯とシ子柏皮湯です。手がいつまでも治らないので、手がひどくなれば診てもらって薬を塗る事が日本での治療です。
現在はオーストラリアに住んで1年半くらいなんですが、今までにないくらい手が荒れて、体もかゆくて掻き毟る様になったのは去年の5月あたりです。日本からの薬も無くなって、不安ながらにこっちのクリニックへ。処方されたのはPANAFCORTという錠剤を1週間飲みなさいとの事で、プレドニゾン25mgと書いてあります。これはキツイなぁと思いながらも仕方なく服用。4日目くらいに全身キレイになるのですが、止めるとさらにひどくなり、また別の先生に診てもらう。でもステロイドを使うしかないとの事で錠剤はきつ過ぎるので、顔、首用、手用、体用の塗り薬を処方してもらう。2ヶ月くらい塗って、ましになったのであまり塗らなくなる。
でも完治という感じでは無かったです。あとは保湿をしっかりとしなさいと言われたので、こっちの保湿クリームはいつもたっぷりつけてました。そして年末一時帰国した時に、日本の先生に診てもらうとこれはストレスと言われ、上記で言いました薬を余分にもらう。でも日本では保湿クリームを塗るくらいで、特に痒くなったりという事はありませんでした。2ヶ月経って、2月になってまたオーストラリアに戻ってきて、最初の1週間くらいは問題なく過ごしてたのですが、またシャワーの後とかに痒みがでてきて、寝てる間に手を掻いてたりする様になり、日本から持って来た薬を塗ってたのですが、効き目がなく、またこっちで処方してもらった塗り薬をつけてましたが量が増えていき、常々この先、日本に帰国した時に自分はどうなるのかという事を思っており、日本から送ってもらったにがりを飲む事で薬を止める事にし、現在リバウンドの真っ只中です。今はにがりと保湿クリーム(オーガニック製品でアロエべラ、蜂蜜、、、あとは辞書で調べてもわかりません^^;)8種類の薬草が入っていると書いてあります。体にはそれを塗って、顔はにがりをスプレーしてずっと使用しているシスレーという化粧品のクレムレパラトリスをつけてます。
あとシャワー時にバスオイルという(pinetarパインタール2,3%)濡れてる時につけて2,3分置いて洗い流すものを使用してます。オイルといってもノンオイルで水っぽく臭いです。あと、ハンドクリームにph6ドライスキン用を塗ってます。外国の製品なので全て説明できなくて申し訳ありません;;あと、お酒は以前はかなり飲んでましたがここ3年くらい飲んでません。煙草は一日4,5本です。何度も禁煙を試みましたが今だ止めれずです。日本にいる時は1日1箱以上は吸ってました。便通は毎日快便です。生理は元々不順なんですが毎月ちゃんときます。
ステロイド離脱経験 = 有
ステロイド中止(年) = 2004
ステロイド中止(月) = 3
ステロイド歴(年) = 10
ステロイド使用頻度 = 時々
備考 = アトピーに悩まされてみう10年くらい経ちますが、今だに何が原因なのかわからないというのが本当のところです。以前イタリアへも留学して事があるのですが、丁度手がひどい時期で薬もたくさん持って行ったのですが、環境が変わったにも関わらずびっくりする程キレイになり、薬なんて全く必要無かった事もありました。でもオーストラリアでは今までにないくらいひどい状態で、ヨーロッパの硬水とオーストラリアの軟水の違いなのかとか、紫外線が強いからかとか、色々考えたりしてます。でももう薬は絶対イヤなんです。ツライのもわかってます。現在、彼氏と一緒に住んでいるのですが、大丈夫、絶対治そうと言ってくれてるので、気長に頑張って行こうと思ってます。でもこれからこっちは乾燥の季節です。
粉が今以上に噴出しそうです;;赤嶺先生に本当に直接お会いしたいです(涙)説明不足が多々あると思いますが、どうぞよろしくお願い致します。。
◇ANS
○○○様
○○様の決意は本物と判断いたします。私が心配していたのは、遠い国で1人寂しい思いをしながら行うのは、24時間痒みのストレスと戦えないと思ったからです。独身女性で彼がいる場合とそうでない場合の克服スピードは大きく変わるんです。彼との同棲は克服には好条件で、いつも見ていてくれる愛情が「薬」となるでしょう。彼の一言一言が「薬」となり得るように、彼にもアトピーのこと、離脱の苦しさ、症状が一変すること等を理解いただければ、もっともっと素晴らしい言葉が飛び出てくることでしょう。その間、甘えすぎず、頑張りすぎずに関係を大事にして進行して下さい。
現在も漢方をされているようですが、この処方では解決には至りません。批判ではありませんが、アトピー克服には肝腎機能が正常でなければ解決には至らないのです。(排泄器官)第3の排泄機構が皮膚なのですが、漢方処置によって肝機能が大きく後退してゆきます。大量の成分が直接侵入のために肝臓では排泄にいろいろな成分を使用することとなるのです。また、アレルギーによいとされる漢方成分の殆どは「ステロイド様」成分となっています。(土中の根物が殆どで、ステロイド成分に切り替わる形態になっています・・だから、作用するのです)自然の素材使用だから安全だといわれますが、ステロイド剤だって、メキシコの「山芋」、オーストラリアの「羊毛油」から製造されています。すべて自然の素材です。
また、ニガリにて調整中のようですが、その状況になった原因を考えて進行しなければなりません。毎日来る不安と痒みストレスは、一気に活性酸素を発生させます。抗生剤と同様に活性酸素は、腸内細菌とミネラルを一気に減少させます。ミネラルについては、対応しておりますが、人間の工場であり、人間に必要なすべての成分を作り出す腸内細菌の調整は必須です。この事はさらに免疫と直接関与しており、「免疫過剰」(アトピー)をも左右しているといって過言ではないでしょう。皮膚にも必要な成分や肝腎機能活性も免疫も神経もすべて腸内細菌から産生される成分にて各細胞は働いているのです。このあたりのことは、HPを参照にして勉強下さい。
内部調整は基本的に「腸内細菌」「ミネラル」調整にて問題ありません。しかし、皮膚がこの調整で良くなるのではありません。リバウンドが起きても皮膚の正常部分も多くあると思います。その部分は、「皮膚常在菌」がしっかり成育しているためです。身体全体にこの条件が揃えば、リバウンドは起きないのですが、今までいろんな処置によって、これらの条件整備が出来なくなっているのです。よって、安定した皮膚構成は、皮膚常在菌の棲息条件を整備することにあり、雑菌群の繁殖を防止することにあるのです。繁殖防止には、ph調整か成分処置(一般的に消毒薬使用)か、乾燥にあります。私はph調整と乾燥を中心に皮膚常在菌の成育を薦めています。成分殺菌(抗生剤やイソジン・強酸性水など)は、正常な皮膚常在菌をも死滅させて、正常な皮膚に戻せなくなる恐れがあるからです。おそらく毎日お風呂に入っていると思いますが、その後痒みが襲ってきませんか?・・私は「乾燥」による感染防止と「風呂上がりの痒み」防止のために「脱入浴」を薦めています。克服期間が大きく変わります。辛い状態の平均を「6ヶ月」とすれば、2ヶ月は短縮できます。一般的には「汚い」「感染する」と思われがちですが、これが全く逆です。いままで1件たりとも間違ったことはありません。ず〜っとではなく、ある一定の期間だけですが・・・また、1週間に1度くらいのシャワーにするか、頭や股間はニガリ液を希釈して使用するかなどで、進行します。入浴は、浸透圧があり症部分の感染へと繋がります。1分入浴すれば、カサブタは外れ、体液が吹き出しますが、この体液に空気中の雑菌は感染してゆきます。
ph6では、雑菌排除は出来ません。必ずph4で行うことなのです。雑菌は死滅し皮膚常在菌は成育できるphなのです。
タバコやお酒は構いません。ドンドンではありませんが問題ないでしょう。とくにタバコは、この世の中で唯一直接ストレスを落とす成分です。(ニコチン)お酒は、日本酒が一番ですが・・肝臓での酵素活性が出来ていなければ多くは飲めませんね。
物理的には上記の要領で進行すれば間違いないでしょう。しかし、モノで良くなることはありません。何故、この症状が出ているのか、どの様にすれば回避できるのかしっかり理解することが第一で、その行動処置をすることだけで「回復」に向かうよう、身体の細胞がその様に動くようにすることです。そのための行動は、「早起き」「朝の簡単な体操(腕回し、首回し、腰回し、肩回し等々・・1〜3分で充分です)」「胸張り」(胸の胸腺を活性させることで免疫正常化、代謝機能の活性)「良くあるこくと」「外に出ること」「笑顔を多くすること」「彼と仲良くすること」「出口を設定すること」(これから約1年くらいを設定)を合わせて進行すれば間違いなく予定通りの結果が得られるでしょう。
これから乾燥の季節ですが、ここは発想の転換で「乾燥すれば皮膚は保湿をしなければと機能活性するんだ」と思って、思い切って保湿せずに乾燥させることです。機能が正常になれば、自己保湿できるようになるのですが、直ぐには解決できません。毎日彼と楽しく良い時間を過ごすせば、「え、、?」と思うことが直ぐに来るでしょう。
私でお手伝いできることは致しますので、お気軽にお申し付け下さい。
取り急ぎご報告申し上げます。返答遅れ重ねてお詫び申し上げます。