幼児アトピーのQ&A >

【8】4歳男の子 喘息からアトピーへ

氏名 = ○○くん
性別 = 男
職業 = 幼稚園 年中
年齢 =  4
身長 = 112
体重 = 21
血液型RH = +
型 = B
お酒 = 飲まない
タバコ = 吸わない
飲料水その他 = タヒーボ茶
病名 = アトピー性皮膚炎  気管支喘息 
発病年 = 平成12
発病月 =  6
治療 =
2歳〜現在 ザジテン服用
2歳半〜3歳半 ムコダイン テオドール服用 
2歳半 喘息大発作にて入院加療
2歳頃 アトピー性皮膚炎との診断
アンダーム軟膏 非ステロイド市販薬 木酢液使用
2歳半〜3歳半 皮膚に対し抗白癬菌剤入り軟膏を使用
3歳半〜3歳12ヶ月 キンダベートとヒルドイドの混
合軟膏使用
3歳12ヶ月 脱ステ 離脱症状 症状が全身ヘ
4歳2ヶ月 アトピーの傷よりばい菌が入り化膿性股関 
節炎にて1ヶ月入院 抗生物質大量使用
4歳3ヶ月〜現在 漢方薬服用開始 太乙膏等使用中
住居年 = 1
住居築(月) =  1
リフォーム(年) =
リフォーム(月) =
シロアリ除去(年) =
シロアリ除去(月) =
ステロイド離脱経験 = 有
ステロイド中止(年) = 平成14
ステロイド中止(月) = 5
ステロイド中止(日) = 19
ステロイド歴(年) =
ステロイド歴(月) = 7
ステロイド使用頻度 = 毎日
アレルゲン = 杉花粉
アレルゲン = ダニ
アレルゲンその他 = 猫上皮 ゴマ
備考 =
現在、皮膚炎に対して漢方薬、抗アレルギー剤の服用と、漢方の塗り薬を使っています。また、喘息の方も重度で、服薬、自宅での吸入でコントロールがつかず、1ヶ月前より吸入ステロイドによる発作予防を開始しています。体力は旺盛で外遊びが大好きなやんちゃな男の子です。3日程前に乳酸菌・ヨーグルパック・蓬水・エバメールを購入しました。皮膚もかなりひどい状態で夜は続けて2時間も眠ることが出来ません。正常な皮膚が全身にないような状況です。蓬水を使用したところ、全身白い粉を吹いて乾燥が進み、かゆみも増強されています。

漢方治療は中止できるとしても、重症の喘息がある場合でもアトポスの治療は適応できるか不安があるのですが。今後セミナーにも参加してみたいのですが。よろしく御願いします。




◇ANS
○○○様

4歳の可愛いやんちゃな子供が、痒みや炎症に苦しむ姿を見るにあたり、母としてどれだけ辛いことか手にとるように判ります。多くの子供さんたちを出来るだけ正常な精神状態で大人にするということを基本に当方は活動しており、子供のことだけは間違いない進行をと心がけています。今回は、お子様を拝見していませんので確実な返答は出来ませんが、通常アトピー・重度の喘息の場合の返答とします。克服の一案として参考にしていただければと思います。

同じ親から生まれた姉妹で、どうして差が付くのか、また、同時期に生まれた赤ちゃんでその差は付くのか?何が違うのか・・生活においてもそんなに差はないはずのに・・

アトピー・喘息症状の直接原因は、「免疫過剰」となるのですが、その要因は、「腸内細菌」のアンバランスや腸管に有害菌が多いことが予想できます。腸内細菌は免疫に直接関与しており、腸内細菌の減少は有害菌や雑菌の増殖条件となり、これらが増殖するときに産生する有害物質から体を守るために「免疫過剰」状態が起きるのです。さらに同様のタンパク質や化学物質、極度の温度差が侵入したり、その環境になる毎に異物反応や条件逆反応を起こし、痒みが出たり、血管が拡張したり、平滑筋が収縮したりするのです。

これらのことを基本に今起きている症状を見つめ、快復への条件整備をしなければなりませんが、現在4歳という年齢は簡単には克服へと向かいません(今までの統計と子供のシステム確立のため)。しかし、救われるのは2歳からの発症です。これが、2ヶ月目からの発症であれば、間違いなく大きな変化をしなければなりませんが、最初のプログラム構築が正常であれば克服は今の条件整備のみで進展できるかもしれません。

また、「命に関わる喘息」を併発していますので、慎重に対応しなければなりません。しかし、薬の使用で凌ぎ続ければその成分作用にしか反応しなくなり克服はほど遠いこととなりますし、この対応にステロイドを使用すればアトピー症状にも大きく影響することは間違いありません。喘息使用のステロイドは、アトピー症状を浅めることとなり、一見、アトピーは治まったかのようにも見えますが、喘息処理をしなくなれば、再度皮膚症状も大きく出てきます。厳しいところですが、どうにかして解決しなければなりません。状況を見ながら、基礎条件を整備して、2症状の根源となる「腸内細菌」「ミネラル」の調整とアトピー症状の皮膚調整も基本に沿って進行し、喘息の直接原因である「アデノシンレセプターA」(これは腸内細菌で産生される)の調整が出来上がれば、喘息発作も軽減でき、緊急入院などの厳しい状況にはなりません。(今までに重症な方々においても6ヶ月以降に発生したことはありません)

自我に目覚め本能にて行動をすることは、特に辛いアトピー性皮膚炎の場合、痒みによる掻痒行動にて外部症状がなかなか戻らないのです。体内部からの痒みはなくても、外部での刺激による痒みが異常となり、回復度が見えないために家族の落胆や本人の精神的低下も継続的に発生して、好転できません。家族、本人も大きな頑張りが要求される年齢となります。(中には短期間で解決できる方もおられますが・・内因的原因が少ない場合)

下記にこれまでの方々への指導内容を書き込みますので参考にしてください。

@腸内細菌の調整を行う。(乳酸菌の摂取)※発症の原因は、受菌バランスが狂ったために発症なので、ここの調整は不可欠となる。子供に乳酸菌を摂取させる。

Aミネラル調整を行う。  ※ここも発症の原因解決が目的。(痒みによりミネラルバランスが崩れるため)  

B皮膚phを弱酸性にする。※皮膚バリア機構は「皮膚常在菌」にあるため、これらの有用菌を正常に棲息させれば皮膚も正常となる。「四輝水」というローションにて皮膚PHを安定させ雑菌を防ぐ。

C皮膚を乾燥させる。※アトピー症状での大きな問題は「感染」にあります。この感染には水分(体液は感染の最悪条件)が必須となり、患部を絶対に濡らさないことが早めの解決に効果を示す。風呂に入らないことが早く良くなる秘訣です。(病院では清潔にするため入浴を充分してと指導・・逆)   

D母親といつも密接にしておくこと。※子供は母親をいつも頼りにしており、母親が遠ざかると不安で仕方ない。辛いときは常に近くにいて安心させることが重要です。少し長い克服期間を自信を持って進行することが、子供を安心させることとなります。母親の「抱っこ」は最高です  

E母親をいつもサポートできる父親の理解が重要となる。※毎日24時間子供のそばにいて辛い状況を見るに当たり、「本当に良くなるのだろうか?・・いっそ、クスリを塗って楽にさせた方が・・」と言う気持ちが必ず来ます。この時に一緒になってがんばれる言葉やねぎらいが重要となります。子供の克服にはこの行為が一番重要となります。  

F毎日外に出すこと。※人間も動物も植物もこの自然環境の中で生きており、その季節や状況によって毎日身体は変化しています。その変化を性格に受け取ることが、常に一定に出来る身体となり  ますので重要な行動です。暑いときも寒いときも常に36度一定の身体にしなければなりません。生まれて初めての季節を1年間経験しますので、春秋に変化は現れます。冬  と夏の環境は逆転しますが、それでも同条件の身体を維持するためです。(車でも構いません)

G自信を持つために面談が必要です。※これで本当に良くなるのだろうか?この指導者の考え方や人間性はどうなのか、信じて良いのか?・・また、指導者の判断も確信の1つとなるでしょう。

上記はあくまでも机上ですが、4歳を超えていますので、克服期間に少し微妙なところもありますね。最低2〜3年は予想されます。

冬になると外気温が下がるために、呼吸時に体温と大きく差の出る空気侵入のため、体は逆方向に作用するため器官が収縮します。この様なことも自律神経に大きく関与していますので、腸内細菌・ミネラルの調整は重要です。また、喘息の改善には、アデノシンレセプターの調整が必要となりますが、これらも腸内細菌から産生される成分が関与していますので、この調整により時間は要しますが、多くの喘息会員は解決できています。救急入院やその他救急の状況に一件も陥っていないのです。また、冷房の効きすぎた部屋も厳禁とありますのでご注意下さい。(自律神経判断が逆転しますので、平滑筋の収縮が考えられます)

アトピー克服には、漢方も場合によっては逆効果となることが多くあります。克服には、肝腎機能活性が最低条件となりますが、漢方成分の多くは余剰分となり、これらの成分代謝には、皮膚活性に必要な多くの酵素とビタミンB群、ミネラルが減少してきますので、肝機能の不活性が見受けられ、皮膚正常化に大きく時間を要すると言うより、逆方向に向かうことといくら経っても解決できないと言う方が多く見受けられます。その多くは、漢方でよくなると言う理論が理解できない為なのです。また、それを先生に問いかけても理解できる回答が出来ないところにあるのです。「中国4000年の歴史だ」・・という回答が多く出てきます。結果論ですが、これでは納得できません。我々がこのよくなった理論はこの様に理解しています。

アトピーやアレルギー関連に使用される漢方薬は、殆どが根物です。この根物は、ステロイドホルモンとよく似た構造をしており、その作用によるものと判断しています。ステロイド薬の原材料は、「山芋」なのですが、土に埋まっている植物は大半がその作用をしてゆきます。(朝鮮人参などもその一つなのです)大きな作用はしませんが、その効果は徐々に現れますが、肝機能の崩れにより再度同じ状態になるのはそのためです。漢方を止めて再発状態になるのです。その成分作用を説明できる先生は殆どおられません(おそらく、その説明は受けていないでしょう・・聞けば怒ります)

なんか批判ばかりになってしまいましたが、大きく違ってはいません。

○○くんの克服の参考になれば幸いです。





その他赤ちゃんのアトピーQ&A(幼児のアトピー)

■男子3歳〜5歳 【1】4歳と2歳の子供について・・・暗い気持ちです。
【2】3歳男の子ステ使用・・・アトピーの子供がいますが、今度新築します
【3】5歳男の子ステ離脱・・・2歳半からの発症、、、辛い!
【4】3歳男の子・・ステ離脱、、、リバウンドに苦しみ漢方へ
【5】2歳と4歳の子供について・・・アメリカより
【6】1歳8ヶ月保育園へ・・ステ離脱2ヶ月目
【7】4歳男の子 喘息からアトピーへ
【8】4歳男の子 3ヶ月発症 3年間ステロイド使用
【9】毎晩痒がって起きます(3回くらい)
【10】3歳男の子 生後1ヶ月より発症 ステロイド→漢方

■女子3歳〜5歳 【11】5歳直前の子供・・・皮膚炎、喘息、食物アレルギー
【12】3歳女の子プロトピック使用・・・0歳から発症、赤ちゃんの頃から便秘気味
【13】3歳の女の子・・・子供の風邪について教えてください
【14】3歳の子供・・・判らずにステロイド剤使用してしまいました
【15】3歳の女の子 掻きすぎて爪は波打っています
【16】3歳女の子  ステロイドに依存したくない
【17】3歳保育園児 やはりアトピー?
【18】4歳保育園児 脱ステ中 早く治って欲しい