赤ちゃんのアトピーQ&A(乳児のアトピー)

赤ちゃんのアトピーQ&A(乳児のアトピー)

自分の赤ちゃんがアトピーになるなんて夢にも思わなかったことでしょう。 ご両親は慌てて病院へ行き「すぐに良くしてもらおう」と思うのが普通です。しかし、赤ちゃんアトピーは病気ではないのです。生きる為にアトピー症状を発しているだけなのです。赤ちゃんは自分でアトピーを治す術を持っているのです。

37
1歳半の女の子・・・食物アレルギーで多くの成分に反応・・・イギリスより

氏名 =○○ ○○○○○○
性別 = 女
年齢 = 1
身長 = 80
体重 = 10
病名 = 多品目食物アレルギー
治療 = 初めまして。 私はイギリスに住んでおりますが、1歳半になる娘のことで相談です。
娘は7ヶ月のときに皮膚テストで卵と乳製品にアレルギーがあることが発覚し、以来両品目の完全除去をしてきました。 最近になって今度はほかの品目に対しても皮膚テストをしたら、大豆と魚(鮭、イワシ、タラ)にも反応が出ました。 上記四品目について確認のためさらに血液検査をしたら、やはりすべて反応が出て、これらの完全除去(魚については魚貝類全般)を勧められました。 多品目のアレルギー発覚に、正直親としてかなり動揺しています。 こちらの皮膚科の先生曰く、テストから判断するに娘はアレルギー体質だから、アレルギーがあることがわかっている食品は、アレルギーレベルがどうであれすべて除去しないと、今後更なるアレルギーを誘発しかねないと言われました(血液検査の結果、卵はスコア5という強い反応を示し、次いで乳製品も反応が強く、魚と大豆はスコア2でそれほどひどくなかったそうです)。 

娘のアレルギー反応は、体中にできる湿疹がメインです。 嘔吐はありませんし、下痢らしい下痢もありません(多少うんちがゆるくなることはありました)。 アナフィラキシーも経験ありません。 肌の状態は、除去食をしているせいか、いたって良好です(ところどころドライな部分は多少ありますが)。 大豆はテストするまでアレルギーがあるとは気づかず、豆乳ヨーグルトなども与えていましたし(喜んで食べてました)、味噌汁も大好きでした。 大豆については、目に見えて湿疹がでるとかそういったことはなかったと思うのですが、今思えば、もしかしたら多少赤くなっていたのかもしれません。 魚も、サバを与えたときほとんど反応がなかったことを覚えています。 イワシで一度、湿疹が出たことがあります(それ以来イワシを与えるのをやめました)。 

医者の言うことに従うべきだとはわかっているのですが(こちらの医療事情でセカンドオピニオンを求められるようなシステムがありません)、アレルギー反応値の低い食べ物でも、また、目に見えてひどい反応がなくても、たとえ少量でも与え続けるとアレルギーは悪化するのでしょうか。 多品目にアレルギーがあるので、除去が難しく、またすべて除去してしまうと、成長に必要な栄養がちゃんと取れているか心配になります。 

また、小さい子のアレルギーは成長するにつれて克服できることが多いという話ですが、多品目アレルギーの場合でも克服できるケースはあるのでしょうか。 なんだか逆にどんどんアレルギーが増えていきそうで、今はとてもネガティブになってしまっています。 特に、魚のアレルギーは一生モノだという話しを聞いたことがあります。

アレルギーがある場合は、該当食品は完全除去すべきなのでしょうか。 多品目アレルギーは克服できるのでしょうか。 どんなアドバイスでもいいので聞かせていただければと思います。 長文になりましたが、よろしくお願いします。
住居年 = 1965
ステロイド使用頻度 = 時々
アレルゲン = 卵
アレルゲン = 牛乳
アレルゲン = 大豆
アレルゲンその他 =
備考 =アレルギーテストは、卵、牛乳、大豆、魚について1歳半の現在行いました。 小麦は7ヶ月の時に行って反応がありませんでした。 それ以外のアレルゲンに対してのテストは行っていません。 ステロイドは、塗り薬を3~4ヶ月使用していたことがあります。 今はたまに塗るくらいです。

◇ANS
状況は大方把握できました。 まず、食物アレルギーについては、胃腸管粘膜の崩れと判断できます。本来なら、炭水化物はブドウ糖に、タンパク質はアミノ酸に、脂肪は脂肪酸とグリセリンとなって体に必要分だけ摂取されます。

しかし、お子様は、何かの原因でその胃腸管粘膜の一部が崩壊して最終成分前の成分で侵入していると推察できます。ということは、最終成分になる条件を整備すれば、一生、食物アレルギーからサヨナラすることとなるのです。 その粘膜調整には、絨毛生成が必要となりますが、これには腸内細菌が関与して作っているのです。この解決に集中すれば、今起きている問題は全て解決できるでしょう。根源解決となります。 ただ、根源における皮膚粘膜の崩れが、空気中の異物侵入条件を形成していますので、その解決も同時に行わなければなりません。胃腸管にも微生物(腸内細菌)が関与していますが、皮膚においても「皮膚常在菌」という微生物が粘膜形成に大きく関与していますので、この調整を平衡して行わなければなりません。

これら微生物の調整正常化には、時間を要しますので苛立ちもありますが、一生80年の問題ですから、焦らずコツコツと積み重ねなければなりません。 腸内細菌は、人間の工場なのです。何が侵入しても体細胞の必要な成分をいつも作り上げ、必要分をミネラルとともに送り続けています。人間は、サイボーグではありませんので、出来上がりの成分を摂取させたりする必要はないのです。自分で作り上げて細胞を動かすのです。

多くの食品に反応があるようですが、ニワトリが先か卵が先かという問題です。まず、胃腸管粘膜の調整が何より先です。卵や牛乳に数値が出ていますので、それらを除外して解決するのが良いと思いますが、私は、お子様が喜んで食べていた「豆乳ヨーグルト」を少し多めに摂取させ、良いミネラル水を飲用継続させれば1年くらいで胃腸管の環境は整備できると思っています。

ただ、皮膚環境においては、症状範囲にもよりますが解決には時間を要します。特に1歳を過ぎると自我に目覚め、本能で行動をするために、「痒い」と感知すれば解決できるまで掻き続けます。そして、結果は深い傷となり感染条件を作り出します。その処置が悪ければ、さらに広い感染条件となるでしょう。よって、表面的には良くなったり悪化したりの繰り返しと思いますが、皮膚本来の条件を整備するために「ph4ローション」を使用して、常に瘡蓋が出来るような条件を作り、感染を防御しなければなりません。

また、今は偶にステロイド剤を使用するということですが、この偶にが問題なのです。絶対に使用しては、解決の糸口が崩れ落ちます。 一生に約1gしか産生しない「ステロイドホルモン」を、この小さな子供にその数倍も入れるわけですから体はどうなるのでしょう。厳しいです。 大きな作用をする生理物質で、抗炎症、抗ストレス、自律神経安定、皮膚バリア構成等々、人間が生きるために重要な役割をしています。また、自己産生されるステロイドホルモンは全て記号を有しており、必要細胞の同記号の受容体にしか作用しないシステムとなってもいます。しかし、私にもあなたにもお子様にも作用する「フリーステロイドホルモン」を3ヶ月以上使用して体を動かすと、自己のステロイドホルモンはその細胞へ作用しなくなるのです。回復には最低3ヶ月を有することとなるのです。離脱すると、その間、ステロイドホルモン本来の役割は出来なくなり、皮膚バリアの崩壊、異常な痒みの発生、自律神経系の異常、抗炎、ストレス蓄積、感染と人間が生きるために弊害となる症状が吹き出してくるのです。 しかし、多くの成人アトピーの皆様を見るにあたり、何とかここでくい止めをしない限り、1人の成人アトピー者が発生することになるのです。(大袈裟ではありません)この第一次成長期を通過するこの時期に、一生のプログラムが構築されるのです。第二次成長期(女子10~15歳)で確定なのです。小学校にはいると人目を気にするようになり、子供の心ない言葉に極度に反応するようになります。高学年になるとその傾向は一層大きくなり、中学での離脱は数倍のエネルギーを要することになるのです。高校になれば、余程の決断がない限り実行は出来ませんし、親の言葉も通じなくなるのです。 ステロイドホルモン剤を徐々に外して回復させることが出来れば、これ程の問題にはなりませんが、そんな条件で克服した方はおりません。

イギリスという海外での意識の継続は厳しいと思いますが、我が子を正常に大人にするという親の使命のために頑張り続けるほかありません。

胃腸管粘膜調整には乳酸菌を使用し解決に至りますが、調整できたからといって直ぐに数値が下がるわけではありません。体は生きるためにいろいろな準備周到して体を防衛しています。だから、数値も徐々にしか変化していきません。また、卵白に対しては少し反応を止めるのに時間を要します。粘膜を痛苦するような条件を持っていますので、このようなことが起きてきます。しかし、魚や肉、牛乳、大豆など大きな成分に対しては、必ず防衛できるようになっており、ご心配の進行とはなりません。たとえ、少々の反応があったとしても徐々に慣れさせれば問題は起きません。アナフィラキシー症状も起きないでしょう。ただし、徐々に量を増やすようにしてください。

心配しなくても、7ヶ月からの発症ですから食物アレルギーについては大きな問題とはなりません。ただ、ステロイド剤の影響は自ずと出るでしょうから、ご家族で理解して進行するほかありません。ステロイド剤のストップで代謝機能も激減しますので、第3の排泄機構「皮膚」から排泄させるのです。その排泄には「痒み」が伴い、体内での活性酸素量は異常となり、腸内細菌やミネラルが激減しますので、補給しながらの離脱が重要となります。少々の悪化には驚かないように予想しながらの進行となります。

乳酸菌をしっかり摂取した3~6ヶ月くらいから徐々に反応する成分を摂取させながら進行しても良いでしょう。間違いなく、食物アレルギーについては1年以内に解決します。皮膚においては、1歳半ですから少し予想がつき辛いですね。ステロイド剤ストップ!・・それが異常に厳しいときは、乳酸菌摂取3ヵ月後に行う方法もあります。そのときは、豆乳ヨーグルトでは、菌種類や菌量が足りませんので、何か他の乳酸菌摂取が必要です。

→アトピー完全克服法(生後まもなく発症)
→アトピー完全克服法(1~2歳発症)
→アトピー完全克服法(3歳~第二次性徴期発症)
→アトピー完全克服法(第二次性徴~成人発症)

↑ PAGE TOP

PAGE TOP ▲